タクシー会社向け共同化事業
日本の法人タクシー事業者は約約17千社と言われています(福祉輸送限定事業者11,021社含む)。これら法人タクシー事業者の合計営収入は9100億円。1社あたり平均だと5400万くらいでしょうか。乗り合いバスが4.2億、貸切バス1.4億と比べると、いかにタクシー業界が小規模事業者で成り立っているかがわかります。実際、30人以下の事業者が13,610者(81.3%)という状況です。
では、タクシー会社の事業構造はどうなっているでしょうか?
全国ハイヤータクシー協会の統計資料によれば、タクシーの原価構成は、①人件費73% ②燃料6.6% ③車両償却 2% ④車両修繕 2.4% ⑤保険料 2.7% ⑥その他 12.5% ⑦営業外費用0.8%
タクシー会社はこれら原価構成の中で、時代に適応するためにIT化・システム投資をしなければなりません。昨今のMaasをはじめ、さまざまなモビリティサービスはもはや、利用者がスマートフォンを使うことが前提となっているからです。
このように、あらたなニーズに応える投資をするには、既存の社内システムの維持費をどうすべきか経営判断が迫られます。小規模事業者が、大型のシステム投資をするのは容易ではありません。
静岡県にあるタクシー会社は、118社です。
118社が、みなそれぞれ個別の配車システムを導入した場合、例えば静岡県に来る外国人旅行者は、118種類のアプリをダウンロードするでしょうか?
配車システムやアプリが、真の、新しい需要を本当に生むことが保証されているでしょうか? 重要なのは、市民や滞在者に「タクシーというサービス」を気軽で身近な選択肢として認知してもらうことです。そのためには、地域ごとの共同アプリブランドが必要です。
一般社団法人静岡TaaSでは、配車業務に関してお困りの事業者向けに、下記のような様々なサービスを提供し、
タクシー事業者様の経営の安定化と収益向上のお手伝いしております。
是非ご下命いただき、提供サービスの中から、貴社に合った最適なサービスをご選択ください。
1
配車サービス
BPO事業
2
共同配車サービス
運営事業
3
タクシー定額
サブスク事業
1.配車業務請負サービス
単独配車サービスに加え、相互配車サービスが選択できます。
深夜帯だけ、週末や祝日だけなど貴社人材の勤務形態に合わせて、発注いただけます。
タクシー事業者向け 配車BPOサービス
メインサービス 単独請負サービス |
ブランド請負(御社名+御社番号) |
A)スペースのみ B)スペースとシステム一括貸し |
(オプション) 相互配車サービス |
受注ロス配車漏れシェア |
事業者間融通した5%(例) |
①注文ロス削減 ②紹介収益 ③増車せずに多車種対応 ④配車業務経費削減 |
システム構成図 |
2.共同配車センター運営サービス共同配車運営を、地域で。
●共同配車センター運営サービスを利用されるタクシー事業者様を当法人の配車会員 「タク呼び会員」として位置づけ、配車会員様のタクシー事業を『タク呼び』ブランドで統一的に展開するサービスです。
●「タク呼び会員」様の全てのタクシー車両は、共同配車アプリ『タク呼びアプリ』と電話による配車『タク呼び電話』の両方の配車サービスをお使いいただくこととなります。
●自社配車を全て『タク呼び』サービスに切り替えていただくパターンと、従来の自社配車はそのままで追加的に『タク呼び』サービスをお使いいただくパターンのいずれかが選べます。
タク呼びをつかった地域共同配 車運営サービス
共同配車センター運営サービスを利用されるタクシー事業者様を当法人の配車会員「タク呼び会員」として位置づけ、配車会員様のタクシー事業を『タク呼び』ブランドで統一的に展開するサービスです。
「タク呼び会員」様の全てのタクシー車両は、共同配車アプリ『タク呼びアプリ』と電話による配車『タク呼び電話』の両方の配車サービスをお使いいただくこととなります。
自社配車を全て『タク呼び』サービスに切り替えていただくパターンと、従来の自社配車はそのままで追加的に『タク呼び』サービスをお使いいただくパターンのいずれかが選べます。
<顧客獲得活動>
『タク呼び』ブランドの展開は、新聞やテレビ、ラジオ、地域情報紙誌などのマスコミ記事・広告及びネット記事・広告、「タク呼び会員」様のタクシー車両広告、市街地でのPR活動などメディアミックスを駆使して実施し、営業エリア内の『タク呼び』タクシーの需要喚起を実施します。
新規顧客の獲得については、既述のメディアミックスでの活動に加え、「タク呼び会員」様のタクシー車両も重要な新規顧客獲得メディアとなりますので、車体マグネットシートやステッカーの貼付掲出等のご協力を何卒宜しくお願いいたします。
自社アプリの場合、自社でブランド認知にかかる広告宣伝費は膨大です。タクシー事業者は、本サービスを利用することにより、大きな投資や広告宣伝費を抑えることができます。
静岡Taasの配車アプリブランドを、「地域密着しずおかアプリ」として、一緒に育てていきましょう。
タクシー共同点呼(受委託点呼)を目指して
タクシーの共同配車室の統合(シェア)が進み、タクシー事業者の収益が向上するために、点呼の課題を解決する必要があります。
タクシー事業者は通常、配車担当者に運行管理補助者を兼任させ、ドライバーへの点呼を実施させることが多いです。
この場合、配車システムや配車室が他の場所へ移っても、ドライバーの出庫や帰庫の点呼はなくなりません。誰かが点呼を実施するために、ドライバーの帰庫先に常駐していなくてはなりません。
2022年から遠隔点呼が開始されましたが、資本関係のない別法人タクシー事業者同士の点呼は認められません。
静岡Taasでは、将来、タクシー業界で「共同配車(請負)×共同点呼(請負)」を実現すべく、点呼の規制が緩和されるよう積極的な情報発信やパブリックコメントを実施してゆきます。